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紅葉のアルペンラリーコース
周辺を走る(1)



日本アルペンラリー

海外で盛んなWRC(世界ラリー選手権)の日本を開催を−、という関係者の夢を乗せた「日本アルペンラリー」は昨年に続いて群馬県を中心に第2回目が、紅葉真っ盛りの北軽井沢、荒船山周辺で2日間にわたって行われた。
本部を軽井沢に置き、サービスステーションは第一レグ(ステージ)の富岡に、第二レグを北軽井沢へと移動させながらレースは荒船山麓から埼玉県秩父の一部の林道でスピードを競った。

六合村の神社前を走るラリー車 エントリー車はWRCで活躍の日本人ドライバー新井敏弘、ニュージーランド人のポッツサム・ボーン(ともにスバルインプレッサ)、田口勝彦、奴田原文雄(ともに三菱ランサーエボリューション)をはじめオーストラリア、イギリスなど36台が狭い山道に続くターマック(舗装)道路を疾走していった。
いつもはめったに車も通らない林道は、観光地とはほど遠く整備されていないが、草木の香りが漂う懐かしい道であり、日本の山の深さもあらためて実感する。またこうした山間部にも人々の暮らしがあり、昔から人が通った道がある。道祖神や道しるべ、古い祠や神社がひっそりと佇んでいた。
もう一つの驚きは、道路マップにも記されていないラリーの行われた林道は荒れてはいてもすべてが舗装されていることだった。

レースの行われる直前に、全コースをルートマップを頼りに走ってみた。SSといわれるタイムを競う区間は2日間で約175kmと短いが、移動区間を含めた全コースは約800kmだ。もちろん移動区間には一般国道も含まれている。
今回はこれらの道の印象深かったコースの一部とその周辺を2回に分けて紹介したいと思う。来年もまたルートは多少変わっても日本アルペンラリーは開催されるという。この国際的な催し物を通して、日本の森林の深さと自然の美しさやそこに住む素朴な人々、庶民の歴史やこのあたりに多い温泉など、単なる観光地としてではなく外国人の参加者やメディアを通して世界の人々にも知ってもらう絶好の機会かも知れない。





<コース>
軽井沢−(国道18号線)−中軽井沢−(国道146号線)−北軽井沢−六合村
全行程 約50km

ルート付近のリンクポイントをクリックしてみてください

<ルート付近のリンクポイントをクリックしてみてください>



●軽井沢

本部の置かれたプリンスホテルから中軽井沢まで国道18号線を辿る。鬼押出し方面への標識に従って国道146号線を北上、北軽井沢のサービスパークまでは約20km。ラリー期間にこの区間は何度も通ったが、日増しに色づく紅葉を観ながらのドライブだ。
好天に恵まれれば浅間山を前方に眺め錦に飾った木々も澄んだ青空に映えて見事だ。だが雨の日は高原は霧に包まれ浅間山もすっかり姿を隠したが、雨に濡れた紅葉は一層鮮やかさを増し幻想的な風景を見せてくれた。

○鬼押出し

天明3年(1783)浅間山の大噴火によって流出した溶岩流が固まって出来た岩の海が「鬼押出し」だ。浅間山から北側に流出した溶岩流は、幅3km、長さ6kmにもわたる。この大噴火による死者は1,000人を超え、天明の大飢饉の原因にもなった悲惨な歴史がある。

○鬼押出し浅間園

この膨大な溶岩の海の一角に長野原町営の火山博物館を中心に、溶岩流の中を歩く自然研究路や高山植物園からキャンプ場まである。
必見は「浅間火山博物館」で館内には噴煙、大音響などが再現され噴火の恐ろしさが体験できるところだ。また大噴火に関する古文書、絵図など当時資料が展示されていて噴火のすさまじさと惨事の様子が分かる。その他高山植物をはじめ周辺の自然を紹介するコーナーもある。

黒くゴツゴツとした大きな溶岩の海にもわずかだが植物も育ち、いま秋の色に染まる。目前には悠然と煙りをたなびかせてそびえる浅間山の雄姿がある。

●日本アルペンラリー(サービスパーク)

サービスパーク
サービスパーク

再び国道146号線に戻り北軽井沢へ向かう。中軽井沢からずーっと続いてきた林の中のに立ち並ぶ別荘も少なくなった国道沿いに、このラリーのサービスパークがつくられていた。エントリー車36台が決められたこの場所で車の修理点検が行われるところだ。
各車がそれぞれのエンジニアを送り込んで、疾走してきた車を決められた時間内で修理や調整して再びSSと呼ばれる競争区間に移動していく。

日本アルペンは新井の2連勝で終わった
日本アルペンは新井の
2連勝で終わった

メーカーやエントリー車のテントが張られ、ダメージを受けて戻ってきた車の点検・調整するラリーカーのマシンを一目見ようとやってくるマニアから、優勝を争う有名なドライバーにサインをせがむ人々など観衆も集まり、物産展や車メーカーが独自のグッズなどを売る売店も出る。

日本での開催も2回目とあってまだその規模も盛り上がりも小さいが、海外で行われるWRC(世界選手権)はスバル、三菱、プジョ、シトロエン、フォードからヒュンダイなど、各自動車メーカーが力を入れて競う大がかりなレースだ。
サービスパークはテントの数も観戦する人の数も桁違いに多い。
ゴールを駆け抜けるラリー車
ゴールを駆け抜けるラリー車

日本のラリーはまだはじまったばかりだ。この日本の山間部の自然や集落の美しさを世界中の人々に知ってもらうためにも、これは良いイベントだと思う。

●六合(くに)村

北軽井沢より長野原町を通って国道292号線沿いに流れる白砂川はやがて利根川の大河となって流れ下る峡谷だ。観光地ではないが紅葉に染まる山肌の下には清流が流れ、国道は山里の静かな村々を結ぶ。

六合村の神社前を走るラリー車
六合村の神社前を
走るラリー車
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渋川から中之条を経て暮坂峠を越えて草津に向かう県道55号線は昔の草津街道で、多くの湯治客や旅人がこの峠を越えた。歌人・牧水の歌碑も峠にある。今は高原のドライブコースとして人気がある。峠を越えれば六合村小雨に着く。

ラリーは小雨−草津間の約5kmの狭い道を走り抜ける。現在は林道扱いだが、かつては草津温泉へ向かう人々で賑わった道だ。
六合村役場前には当時のことを教えてくれる資料館がある。

○冬住みの里資料館

江戸時代末期から六合村は草津で温泉を営む人々が酷寒を避けて冬の間は移り住んだことから「冬住みの里」と呼ばれていた。現在残る市川家は直径62cmという巨木で造られた大黒柱を持つ大きな家と2つの蔵を資料館として当時の建築と貴重な品々を公開している。
草津は古くから薬効に優れた名湯として知られ、江戸時代から武士や著名人など多くの人に親しまれてきた。そして明治には日本を代表する温泉として世界にも紹介され英語の看板などもある。

草津温泉宿は幾たびかの火災で貴重品は焼けたが、一年の半分を過ごした「冬住みの里」に、かつて草津温泉を訪ねた人々の作品を持ち帰ったため、この貴重な品々が残ったという。
この「冬住みの里」にはそうした著名人たちの書画、絵画、古文書をはじめ当時使われていた磁器、漆器とおびただしい数の逸品が展示されている。
冬住みの里資料館
冬住みの里資料館

館長であるご主人が郵便局を定年退職した平成7年、それまで放置していた自宅の蔵を開けた。そこにあったものは佐久間象山の掛け軸、小林一茶の短冊から水戸黄門の家来の散文、伊万里のどんぶりや皿、大名膳の漆器など江戸時代から第二次世界大戦前後までの古書、生活道具などが納められていたという。
定年後の仕事として私設博物館を開設。訪れた人を自ら案内してくれる。一回りしたあとはお茶のサービスとさまざまな質問にも応えてくれる。
/入館料 500円、TEL 0279-95-3563

○長英の隠れ湯

六合村には温泉も多く、白砂川のせせらぎの音が響く露天風呂の「湯の平温泉」(TEL0279-95-3221)や、簡素な施設だがゆっくりと湯を楽しむ日帰りの「応徳温泉くつろぎの湯」(0279-95-3241)もある。

そして「長英の隠れ湯」は江戸時代の名医高野長英をかくまった旧家湯本家のある赤岩集落にある新しい日帰り温泉だ。露天風呂はないが、広々とした内風呂でガラス張りの大きな窓からは庭園が眺められる。
/入浴料 400円、TEL 0279-95-3335
長英の隠れ湯
長英の隠れ湯

また、民話の里とも呼ばれている六合村は、たくさんの道祖神があり、道ばたに佇む男女二神の像めぐりのコースもある。
湯治客が行き交ったかつての草津街道を走り抜けてきたラリーカーは、神社や民家の軒を大きなエンジン音を轟かせながら通り過ぎていく。
沿道には珍しい車を眺める人の姿もあって、いつもとは違った光景があった。
来年もラリーが開催されるという。



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日本アルペンラリー
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六合村
村のデータや交通案内をはじめ、観光ガイドや温泉情報などが見られる。

取材:2002年10月