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「愛・地球博」と「中部国際空港(セントレア)」
周辺ドライブ(2)

ドライブライン

渥美半島

田原城の本丸跡には巴江神社がある 遠州灘と三河湾にはさまれ西にまっすぐに延びる美しい海岸線を持つ半島だ。古くは縄文時代の古墳や貝塚、そして時代が下って奈良時代には東大寺の瓦を焼いた窯跡や平安末期の古窯、さらに後の美濃焼窯とかつて盛んだった焼きもの窯跡が無数に発見されている。
また徳川家康と対峙した田原城をはじめ、江戸時代の学者として画家として、さらに田原藩の家老として、政治家でもあった渡辺崋山の墓のある田原町や戦国時代の史跡もある。
半島の岬、伊良湖崎周辺は藤村が詠った「椰子の実」が流れ着いた磯や、海水浴やサーフィンの楽しめる砂浜が続く。
半島の内部には原生林や湿原植物群地帯があり、コブシ科の花「シデコブシ」が自生する。


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ドライブライン

<コース>
浜名湖弁天島−(国道1号線)−(国道42号線)−城下−長仙寺−田原町−太平洋ロングビーチ−伊良湖岬
全行程 約100km

ルート付近のリンクポイントをクリックしてみてください

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●渥美半島へ

国道42号線「城下」の交差点までの約20kmは海岸線から少し離れた畑の中を走る。この間、地名の表示がないので信号機名で地名を知ることになる。
また長仙寺に限らず渥美半島の遺跡、史跡への表示はきわめてわかりにくい。せっかく市町村で修復保存の努力がされているのだから、訪れる人のための標識・案内などをを増やしていただききたい、と田原市役所観光課にお願いはしてきたが…。

浜名湖大橋を渡り、渥美半島への道をたどる
浜名湖大橋を渡り、渥美半島への道をたどる
名物の大あさり
名物の大あさり

●長仙寺

地元の人に尋ねながら辿り着いた長仙寺は、森を背に山門、護摩堂などが建つ。行基菩薩天平17年(1125)に創建 された。250年後に源頼朝より、田園六百貫が寄進されその後は十五坊の塔頭を有する大寺院となった。
明応年間、戸田宗光が田原城を築城の際、建築材として伽藍の一部を使用した。
永禄8年徳川家康は田原城攻撃のためここに本陣を置いた。山門は天保3年(1832)から10年の歳月をかけて建立されたもの。寺には今川義元、徳川家康の古文書も保存されている。

家康が本陣にもした長仙寺の山門
家康が本陣にもした長仙寺の山門
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長仙寺本堂
長仙寺本堂

●田原市・田原城

田原城の門
田原城の門
文明12年(1480)戸田宗光によって築城された田原城の城下町。周りを海に囲まれた堅固な造りで城の形が巴形なっていることから“巴城”とも呼ばれた。戸田宗光は駿河・遠江の今川氏に属し、渥美半島を制覇。天文16年(1547)人質として駿河に送られようとしていた松平竹千代、のちの徳川家康を戸田氏が奪う。
しかし、永禄3年(1560)の桶狭間の合戦で、今川義元が討ち死に後、徳川家康が田原城を攻め落とし、側近である本多広孝の居城となった。

その後、池田輝政の居城となるが慶応5年(1600)、関ヶ原の戦いで軍功をなした輝政は播州姫路へと移り、再び戸田の血を引く戸田尊次が田原城へと戻った。
残された石垣に城は立派に復元され、城の中は博物館になっている。主な展示物は田原が生んだ「渡辺崋山」についてのものが多く展示されている。
博物館に隣接する「崋山神社」は田原城出丸の跡に建立されたもので、現在の建物は、伊勢湾台風により崩壊したあとに再建された。毎年10月11日、崋山の命日に大祭が行われる。
田原城の本丸跡には巴江神社がある
田原城の本丸跡には巴江神社がある
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渡辺崋山は寛政5年(1793)江戸麹町の田原藩上屋敷で生まれた。蘭学や西洋事情など学者として、また幼いころから平山文鏡に絵の手ほどきを受け、独特の線画と洋画の立体感をとり入れた多彩の名画を残した画家でもあった。
さらには40歳で家老職となり、江戸留守居役をしていた時には、異国船に対する遠見番所を設け、砲台を築くなど、政治家としても活躍した。シーボルト門下の高野長英らとも交流し、西洋事情も学んだ。
/入館料 210円、TEL 0531-22-1720

●田原市民俗資料館

田原城(博物館)の前にある。昭和43年(1968)、明治100年を記念に開催した民具展だ。農機具、漁業の道具、生活用品など昭和20〜30年代に使われていた民具で、一般から寄贈されたものが展示されている。
/入館料 無料、TEL 0531-22-1720

●城宝寺

渡辺崋山の墓所。境内には“見よや春大地も亨す地虫さへ”という崋山の句碑が立つ。本堂奥の崋山霊牌堂の天井画は特に有名だ。
「松林桂月画伯をはじめ、日本有数の画家・書家の筆で描かれた、色鮮やかなさまざまな花の絵は一見の価値がある」と町の観光パンフレットに書かれてあるが、寺は現在工事中。一目見たいと住職らしい人に頼んだが、今回は叶わなかった。

崋山の墓のある城宝寺
崋山の墓のある城宝寺
渡辺崋山の墓所
渡辺崋山の墓所

この城宝寺の山門わきに“穴倉”と呼ばれる「城宝寺古墳」がある。
6世紀のものとされ、石室の大きさは数ある渥美の古墳では最大といわれている。県指定の史跡だ。
城宝寺には古代のi遺跡もある
城宝寺には古代のi遺跡もある

●藤七原湿地植物群落

田原市の北、衣笠山の東斜面の山麓に広がる保護湿地に3月から4月にかけてピンクの花を咲かせるコブシ科のシデコブシの大群落がある。その数や群落の広さは東海地方最大といわれている。藤原湿地と並んでこの南にある黒河湿地のシデコブシ群落は、田原市の天然記念物でもある。
シデコブシは日本固有の植物で、海岸線に近い湿地などで多く見られる。この他ヤチヤナギこれから花をつけるモウセンゴケササユリ、シュンランなどが自生する。
近くには市民のスポーツ施設や憩いの場がある「滝頭公園」があるが、湿地へは小さな標識が一ヶ所しかないので、あらかじめ市の観光課を訪ねることを薦めたい。親切に案内してくれる。
/問い合わせ 田原市役所観光課 TEL 0531-23-3516

黒川湿地のシデコブシ(写真提供:田原市観光課)
黒川湿地のシデコブシ
(写真提供:田原市観光課)

シデコブシの花(写真提供:田原市観光課)
シデコブシの花(写真提供:田原市観光課)

●蔵王山展望台

市の北にそびえる標高253mの蔵王山は、眼下に田原市から三河湾や太平洋が一望できる。
展望台横には風力発電用の風車がゆっくり回る。
展望台にはレストランなどもある。
蔵王山からは三河湾、太平洋ともに見える展望台がある
蔵王山からは三河湾、太平洋
ともに見える展望台がある


●皿焼古窯館

伊良湖崎の東には絶好のサーフポイントがある
伊良湖崎の東には絶好のサーフポイントがある
国道42号線を伊良湖岬へと向かう。赤羽根福祉センターから海岸へ出ると、そこは全国的にも知られたマリンスポーツの楽園「太平洋ロングビーチ」と呼ばれる南国ムード漂うビーチ。波の高い海はサーファーでいっぱいだ。この日はあいにくの雨模様にもかかわらず、サーフボードを積んだ車で浜はいっぱいだった。

「皿焼古窯館」はサーファーたちの浜から少し内陸へ入った渥美町市民のスポーツ施設の敷地内にあった。案内図もないので地元の人に尋ねながら目にした古窯は立派な建物の中に復元されていた。
渥美町に点在する皿焼古窯群13基の中で、最も状態がよかったこの“12号窯”が復元保存されている。日常生活品や特殊製品を焼いた渥美古窯で、舟底型の床面や壁面、分焔柱が修理され何回も使用された燃焼効率の優れた窯であったという。
見学をするにはスポーツ施設内、体育館受付で古窯館の鍵を借りる。鍵を開けて入ると、解説の音声が自動的に流れる。
きれいに修復・保存されている大アラコ古窯
きれいに修復・保存されている
大アラコ古窯


●東大寺瓦窯跡

伊良湖岬に近いダム湖、初立湖畔に平安時代から鎌倉時代にかけて盛んに行われた渥美古窯の一つがある。窯の全長は12m前後、幅は最大2.5mほどで、分焔柱をともなう舟底型の構造だ。
窯からは「東大寺大仏殿瓦」の文字が刻印された軒丸瓦、軒平瓦、平瓦や法華経と大日経が書かれた瓦をはじめ碗、皿、鉢、壺、甕などが出土した。
奈良東大寺の鎌倉再建時の瓦がここで焼かれ、遠く奈良へと運ばれていったのだ。窯は三基あるが、そのまま埋没保存されているため、見ることができるのは窯の形を縁取ったものだけ。
渥美半島に多く残された貝塚や古墳、そして古窯などからの発掘品は「渥美町郷土資料館」の埋蔵文化財室に展示されている。
/問い合わせ TEL 0531-33-1127

東大寺の瓦を焼いた窯跡
東大寺の瓦を焼いた窯跡
窯跡の碑
窯跡の碑

●伊良湖岬周辺

岬への国道259号線沿いには春は一面の黄色い菜の花で彩られる。また太平洋岸の国道42号線は片浜十三里と呼ばれる砂浜海岸が続く。
岬近くの岩礁「日出の石門」に隣接する磯の上には島崎藤村の詩「椰子の実」の碑が立つ。実際に南の島から椰子の実がこの磯に流れ着くことから、この詩が作られたとという。
岬近くには菜の花畑も多い
岬近くには菜の花畑も多い

鷹ひとつみつけてうれし伊良湖崎。芭蕉の句碑と公園
鷹ひとつみつけてうれし伊良湖崎。
芭蕉の句碑と公園

椰子の実記念碑。夢を誘う植樹や体験が記されている
椰子の実記念碑。夢を誘う植樹や
体験が記されている


椰子の実展望台から浜辺
椰子の実展望台から浜辺
椰子の実記念碑の下には日出の石門の名勝
椰子の実記念碑の下には
日出の石門の名勝
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伊良湖岬からフェリーで40分、知多半島へ。次回は知多半島ドライブをお届けします。



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取材:2005年3月