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「承」〜三人旅の巻〜
座談会

●とき:2007年3月3日(土)午後7時〜10時
●ところ:ある温泉旅館の離れの一室にて
●登場人物(紹介コメント by MC)

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MC: この広告シリーズの全体ディレクションを担っていた人物。
人生も旅も、あてどなくさまようことを好む。
しゃべりたがる割には、あまり人の話を聞かないらしい。
ライター(ラ): 広告の企画・コピーライティングを担っていた人物。
山口で生まれ育ち、現在富士山のふもとに住まう。
植物と料理に精通している。
マルタンA(A): マルタンとは「○担」、つまり制作担当者ということ。
社内制作スタッフの中では社歴が最も長い。
仕事以上にお酒をこよなく愛する人物。
声は小さいが、人一倍親切。
マルタンB(B): もう1人の制作担当者。一番若いのに一番しっかりしていて、
仕事のみならず、家族計画でも先んじている。
自称グルメ(単に食欲に貪欲なだけか?)。
Vol.3「岩手・花巻遠野編」
暗闇の壁画
MC: これはもう、僕はこのイラストが、シリーズで一番好きです。
ラ: あ、ほんと。
MC: コピーは、銀河の壁画の方が好きだったけど、イラストの仕上がりを見たら、クマさんにして良かったと思った。
A: クマじゃなかったら、あのイラストレーターはなかったですよね。
MC: うん、銀河では描きようがなかった。
ラ: 銀河も良かったね。あれは昼間見たときは何てことなかったけど、夜見たときのギャップが大きかったね。
A: そうそう、やっぱ車走らせた甲斐ありますね。(往復約小1時間ほど)
ラ: 夜ご飯食べ終わっちゃうとすっかりいい気分になってね、「えー、(今から)行くのお」とかいう感じで。でも行って良かった。
MC: でもマルタンAが一番嫌がってたんじゃない。「えっ、行くんすかあ?」って。
A: ほんとそうでしたよね。
ラ: 昼間見たときは「単なる長い壁じゃない」ってね。
A: もう見ちゃったし、と思ってたけど、実際夜に見たら「おおお」ってなった。
ラ: やっぱ、東京じゃなくて、「夜の闇」がある場所だから引き立つのね。だから良かった。
B: どんなとこにあったんですか。民家?
MC: 団地かなんかを造成中した場所の土台の部分。
A: 駅からの下り道を敷くときに坂を削った壁のようなとこ。
昼の図
夜の図・全体
夜の図・拡大


花巻に行く
MC: 実は、行くまではそれほど花巻には乗り気でなかったんだけど…。デザイナーが好きな宮沢賢治の地に行ってみる?みたいなノリで。
ラ: 私はむしろ前日入りした盛岡で、「啄木」の世界を覗いたから満たされたんだけど。
A: このなめとこ山に向かう道は結構狭かったですね。
MC: ここですね。(写真左上)
ラ: 花巻の宿は良かったですよね。枕元で川のせせらぎを耳にしながら寝ました。
MC: 手配した我ながら、最高の宿でした。
A: あれはよかった。
B: そのあと、何回か僕に相当自慢してましたからね。
MC: あの値段であの宿はねえ、…すごい!!
ラ: 食事も良かったしねえ。
MC: 食事の分は予算をちょっとはみ出ちゃったけど、室料は十分まかなえたからね。
ラ: その前の京都の食事がひどかったからねえ。
MC: あれをリベンジしたい思いがあった。しかも今回、やっとマルタンAを連れてくることができたので、そこでテキトーな宿を選んだ日には、きっと一生文句言われるだろうと思ったから。
一同: ははは
A: ○×△※#$★Э。(※聞き取り不能)
ラ: 窓もサッシじゃなくて、木枠の窓でね。湯治客用の売店があったりして。
宿のお風呂
MC: 立ち風呂に感動した。
A: お風呂の湯船の高さがこのくらい(首上)まであって。
MC: マルタンAは裸族だから、興奮して泳いじゃってねえ。
一同: ははは
A: MCだって泳いでめがね落としちゃって。
一同: ははは
MC: 泣きそうになっちゃった。さすがにね、1.2mの風呂底にめがね落とすと、結構どうしようもなくなる。
A: 僕は外して入りますからね。
ラ: MCさんは、めがねかけてないと見えないの?
MC: ええ、まったく。あんときはマジであせった。
A: 探すにも、踏んじゃいけないと思って。せっかく拾ってみたらグニャって…
B: あえて踏んでみたりして。「あ!」って。
一同: ははは
MC: あの時だけはね、マルタンAが命の恩人だと思った。
B: 何メーターくらいの深さ?
MC: 1.2メーター。というより、ほとんど限界。
A: 僕でこのくらい。(首上)
B: じゃあ、僕はこのくらいかな?(胸元)
A: そんな背高くないでしょう!
B: 一応、座談会の設定的には、僕は「背の高い人」にしておこうかなと。
MC: ていうかさあ、この会話を一体どうやってテキストにするの??








続・宿の風呂
MC: 立ち風呂に限らず、他のお風呂も良かった。男湯はちょうど川沿いのいい感じの露天風呂もあって。女風呂のほうは?
ラ: 露天ではなかったけど、岩を利用した・・・
A: 山が開けていたんですよね。
MC: なんで、女子風呂を知ってんの?
ラ: ははは
A: いやいや、男風呂を思い出しながら・・・
MC: いや、今の会話は違う!「あそこですよねえ」みたいな。
ラ: ははは
MC: 実際夜に入った時だってさ、廊下をまっぱで歩いてたよね。
一同: ははは
A: ええまあ、タオルは巻いてましたけど。
MC: だって、「きゃー」とか聞こえたよ。「ガッシャーン」て食器が割れる音も…。
A: 売店のおばちゃんくらいしかいなかったじゃない。
B: だってマルタンAは、結構おばちゃんキラーだし。
MC: じゃあ結論はそういうことで(おばちゃんキラーの北島選手?)。ていうか、あれは一体何泳ぎだっだの?
(以下、テキスト説明不能)
MC: ほんとはむしろ、ライターの乗った列車に僕も乗りたかった。
ラ: あれよかったですよ、のどかで。ああいう田園の中を走る列車は。
MC: 鉄道ファンのM氏が喜びそうな。こういう時には名前を出しちゃおうかな。2月に結婚したとか…。
B: 彼のブログかホームページに勝手にリンク貼ろうか。(←本当にあるの?)
MC: ま、マルタンBには申し訳ないが、これは本当に楽しかった。唯一不思議なのは、あれがほんとの「わんこそば」かどうか。もう一回行って見ないとわからない。
ラ: だってねえ、「ホット」はないよね。って思いますよ。
A: ねえ。
MC: 50食いたかったもんなあ。頑張って30何杯しか食べれなかった。
A: 37食べましたね。(←実際は34でした)
MC: まかないの女中さんも途中で居なくなっちゃってほったらかしだし。
ラ: あれはないよね。
MC: あの店がオリジナルだと聞いたんだけど…
A: 第1回の大食い大会を行ったと店に書いてあった。
ラ: 発祥の店ってわけじゃないんじゃない?
MC: でも調べたら、「わんこそば」のルーツが花巻だと、花巻は言っているのだけど。
A: 花巻のほかのお店じゃないですかね。「ゆっくり」食べるんだったらいいですよね。
MC: いや、わんこそばってさあ、「こっちはふた閉めたくてしょうがないんだけど次々入れられちゃう」っていうのが面白いんじゃないの?
A: わんこそばとしてはそうですね。
MC: 「えっ!」とスキあらばそば入れちゃうみたいな。
昔のドリフのコントのようなイメージで。
ラ: (笑)
MC: それがないと面白くないのに、(女中さん裏に)行っちゃうんだもん!
一同: ははは
ラ: すいません、おかわりくださ〜い。みたいなね。
MC: 「ちょっと待ってください、今そば茹でますから。」なんてさ。もう興ざめ興ざめ。
B: そろそろやめて欲しかったんじゃないですか?
「採算あわねーよ」みたいな。
ラ: お店としては、同じ料金なら食べる量が少ない方がいいですからね。
MC: すごく楽しみにしていただけになあ。でもまあ面白かったです。
「遠野より」



Vol.4「石川・能登編」




能登のイメージ
ラ: 能登も面白かったね。
MC: 別の魅力がありましたね。
ラ: 私は能登を見直しました。あんなに豊かな街だと思わなかった。それまでは、日本海の大海にもまれて、寒そうで、ちょっと貧しそうで、なんかそんなイメージじゃないですか。(実際は)違いましたね。
MC: 豊かさは実感しましたね。格が違うと思いました。
ラ: 一軒一軒が全部豊かなように(感じた)。
最初は「ここ(この辺の家)だけが特別なお金持ち」だと思ってたんですけど。
MC: 生活(文化)水準が、普通に“高い”ですよね。
ラ: お料理を食べてみるとわかりますよね、文化度が。
A: ああ、そうですね。
ラ: 味付けだの、食材のおいしさ、調理のこり方、器のこだわりだのを見ればね。
B: ごちゃっとした料理じゃなくて、きれいな料理でしたね。京風な感じの。
ラ: 京風でしたよね、やっぱり。京文化の影響を受けているのでしょうね。
MC: 最初に食ったあの店の、メギスはすごかった。
B: ああ、おいしかったですね。
MC: 「貝焼き」ね。
ラ: そうそう。
MC: マルタンBは、全然「貝焼き」の意味がわからなくて、“貝が”焼かれて出てくるのかと思ってたんでしょ。
ラ: はっはっは。
B: ちがうちがう。逆ですよ。MCが…
MC: いや、WEB的にはマルタンBがそう勘違いしたことになっているから大丈夫だよ。
一同: ははは
B: うわあ、やらしい。それでMCが「メギス」が“メスのキス”だって?本当は両方ともMCの勘違いなのに。「まあ、一人がひとつずつ間違いを犯したことにしておこう」的な表現にしちゃってさ。
ラ: いやあ、私も最初は「メスのキス」なのかなと思ってましたよ。「メギス」という魚があるって、知らなかったです。
B: その二人の言うことを信じていたから、「あ、そうなんだあ。」って。
ラ: “オギス”がいるのかと思ってた。
一同: ははは
イシリ(イシル)
ラ: あれは「いしり」のイメージも変えましたね。
だって、私たちは逆に、「ナンプラー」とか、あっち(東南アジア)の魚醤に先に接しちゃっているから、「魚醤=臭い」でしょう、みたいな。そして「秋田のしょっつる」というのもクセがありそうなイメージがあって、「能登のいしり」はもっときついのかなと。(原材料の)「鰯」とかから来るイメージもあったから。
MC: 最初に「あれ(=メギスのいしり)」を食べたのがよかったのかな。まあ、夜の「あれ(=鰯のいしり)」もうまかったですね。いやあ、いしり。なんて魅力的なんでしょう。
ラ: そしてまた、お土産で買って帰った「牡蠣のいしり」がまたおいしかったこと!
B: おいしかったですよ。(※MC注:「オイスターソース」とはまったくの別物!!)
ラ: あれはもう「お取り寄せ便」みたいなやつで、どこから取寄せようかしら、ていうくらい。
MC: 私個人として、もっと「いしり」の魅力を広めたいと思った。
ラ: そうですよね。
B: 白身魚の刺身につけて食べたらおいしいのかな。
MC: あれねえ、もう醤油よりいしりで食べた方がおいしいと思う。
B: だし(入り)醤油みたいな感じですかね。
ラ: そうそうそう。
MC: あれで本当に魚醤がうまいと思ったから、今年の正月にベトナム行ったんですけど、もう料理が全部うまくてしょうがなかった。
ラ: あ、ほんとう。ふーん。
MC: ベトナムはむしろ「濃い」ナンプラー系の、クセのあるやつなんだけど。
ラ: ものすごくクセありますよね。
MC: 最初にこういう「おいしい魚醤」を経験したから、それから何でもうまいと思うようになった。
ラ: やっぱり最初の印象、“刷り込み”は効きますよね。
MC: 僕にとって「アスパラ」もそうなんですけどね。一回おいしいアスパラを北海道でご馳走になったあと、なんでもアスパラがおいしくなった。
ラ: そういうのはありますあります。
MC: いしりは、僕の味覚を変えました。偉大です。「いしりちゃんフェア」をやりたいくらいです。
ラ: 実際「いしりサミット」はやっているみたいですね。
B: え(ほんと)?
ラ: そうそう。私あの喫茶店でいろいろ資料買って帰ったのであとで見たんだけど、いしりサミットってやってて、道場六三郎、能登の出身の人で、その人とか服部先生なんかを招いて、「いしりがいかにいいか」を広めるために開催しているみたい。いしりのレシピを開発してもらったりとかね。








ひと仕事終えて
B: やっぱり、食。食べた印象が強いですね。
MC: 能登は、ひと言で言えば「おいしかった」。
ラ: うん、おいしかった。
MC: あんなに(食の)“はずれ”がなかった旅はめずらしいね。
B: ライターと別れたあとも、なぎさドライブウエイで。
MC: 「焼はまぐり」うまかったねえ。
ラ: あれねえ、行きたかったの私も。ははは
B: MCはおいしかったんですよ。だってビール片手なんだもん。
ラ: それはおいしいわね。
B: あの店までは「なぎさドライブウエイ走りたいんだあ」って言ってたくせに。
MC: まあそれは、運転交代の駆け引き、「21当てゲーム」みたいなもんだから。ここまで運転してここで飲んじゃえば、(あとはBが運転せざるを得ない)みたいなね。
一同: ははは
B: 焼はまぐりはおいしかったんですけれど、この手が寂しかったなあ。MCさん先に飲んじゃったし。
MC: だってさあ、あそこの浜辺の海の売店でさあ、「はまぐりとビール」を頼まずにいられないじゃない。
ラ: ねえ。
A: 僕も(行ったことあるのですが)、車で行ったので飲めなかったですね。
B: あそこは車で行くしかないですからね。せっかくのなぎさドライブウエイなんだし。
MC: 誰かは我慢しなくちゃいけないんだよ。
B: 先に手をつけたもん勝ちですね。
MC: いや、一応マルタンBには断ったよ。「ビール飲んでいい?」って。
A: 断れないですよね。
ラ: あはは。「駄目!」って言えないよね。
B: あえて「駄目」って言っておけば良かった。
A: 「いやだ!MCが運転して!」って。
〜その後、新宿にある「能登料理の居酒屋」の話に〜
和ろうそく
ラ: 今度“ゆっくり行ったときは”もっといろんなこともやってみたい。
MC: マルタンAには「箸」くらいしかあげられませんでしたが。
A: いやいや、あれ結構いいんですよ。
ラ: 能登はやっぱり文化度高いですね。ろうそくもよかったですし。和ろうそくで何に感激したかというと、ろうそくの芯をくりぬいて木綿の撚った糸を使っているから、こんなにちっちゃなろうそくでもね、炎がものすごく大きくて消えないのよ。お盆の「迎え火・送り火」、今年はこの和ろうそくを家の外に出してやってみたけど、燃え尽きるまで風が吹いても消えなかった。
MC: すいませんね、こんな→ろうそくで…
(※MC注:マルタンBの誕生ケーキのろうそくは、“普通の”ろうそくでした…)
一同: あはは
ラ: なかなか手に入らないですからね。ケーキのろうそくを和ろうそくにしたら、きっとすごく高くなるわよ。
MC: ケーキの本体よりもろうそく代のほうが高いんじゃないの? 10本近くあるからね。でも俺の「3」と「4」くらいは和ろうそくにしてもよかったかな。
一同: あはは


※ 来たる3月25日(日)に発生した「能登半島地震」。昨年取材に訪問した私たちも、とても心を痛めました。
被害にあわれた方々に、心よりお悔やみ申し上げます。(MC)
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