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ANA機内誌『翼の王国』2006年8月号掲載誌より抜粋

[宮崎県日向市]

この広告シリーズを立ち上げるにあたって、「どこから始めるか」は最初の難関だった。北海道から沖縄まで候補をめぐらせてみたが、編集会議の結果は「ニッポンレンタカーが最初に営業を始めた地、九州・宮崎」ということになった。

本来は「日向街道」を北から南までじっくりなぞっていきたいところなのだが、サラリーマンにそんな贅沢な時間は許されないため、実質24時間で日向市を探索した。訪れたところは「美々津の町並み」「牧水生家・牧水公園」「日向岬」。とりわけ「牧水生家」は大学時代以来の訪問であり、とても感慨深かった。(だいぶ変わっていた。)

この企画をふと思い立ってから4ヶ月が経とうとしている。ここに至るまでの間、すごく長くもあり、あっという間でもあり、これまた感慨深いものがある。社内・社外の制作チームはもとより、助言をいただいた先輩・友人たちのサポート無しにはできなかったことだろう。私事ながら、この場を借りて心より感謝の気持ちを伝えたい。(tk)

[ライターの旅のあとくち]

牧水記念文学館で案内してくださった方も、美々津でリヤカーを引いていたおじいさんも、夕食を食べた居酒屋でも・・・やさしい宮崎弁が耳に残りました。単に素朴というのではなく、のどやかな中にどことなく優雅さも秘めた言葉。威勢のいい博多弁や西郷さんの薩摩弁とは、ひと味もふた味も違う響きです。九州は、やっぱり奥が深い。(mt)

[イラストのはなし]

当初の打合せでは「コピーと直接結びついていなくてもいいから、意外性のある力強いイラストを挿入しよう。」ということを話していたのだが、結果として採用したのは「若山牧水そのもの」であった。正直、最初はちょっと拍子抜けした感は否めない。しかし今思うと、素直でわかりやすく、かつ印象に残るイラストができあがったと思う。読者の方はどう感じただろうか。ちなみに、このイラストは毎回違ったテイストにしていく予定である。次のイラストは・・・。
お楽しみに。

美々津の郵便受け

美々津地区の家々は、ほぼすべて写真のような「舟つき」の郵便受けが並んでいる。江戸時代から廻船問屋で栄えた町の、ちょっとした誇りを感じた。ちなみにこの舟の形、どの家も同じなのか、ちょっとずつ違うのか、ぜひ確かめてみて欲しい。

馬ヶ背

日向岬の絶景。約200mの長さに渡る、高さ約70mの断崖絶壁。別のところから見ると、馬の背中のように見えることからこの名前が付いた。個人的には、むしろこの駐車場にいた「人にまったく動じない猫たち」の方が怖かった。こっちの写真を撮っておくべきだった。失敗。

牧水そば

東郷町の名物になっているそば。牧水の名前が付くほど由来があるわけではない。典型的な田舎そばで、さらにつなぎなしの「十割そば」。牧水公園の中にある食堂や道の駅で食べられる。さて、その味は・・・。ちなみに私は純粋な「更科派」です。


[日向街道]

北九州市・小倉から鹿児島市まで、400km以上に渡って九州の東海岸の町々をつなぐ動脈筋。現在では国道10号線がほぼこの道に相当する。

[若山牧水生家・牧水公園]

牧水生家はこの日向街道から少し外れたところにある。日向市街から、美々津から共に車で30分強の距離。美々津から耳川沿いに上っていく方が景色を楽しめる。
国道327号を西に進み、「道の駅 とうごう」を左折して国道446号に入る。坪谷川沿いにしばらく進むと、左手に牧水公園、右手に牧水生家が見えてくる。(日向市東郷町坪谷3)

参考文献

  • 『週間 日本の街道 No.92「日向街道(2)」』(講談社 2004年)
  • 『若山牧水随筆集』(講談文芸文庫 2001年)
  •  他

取材協力

  • 若山牧水記念文学館
    開館時間:
    9:00〜17:00
    (入館は16:30まで)
    入館料:
    高校生以上:300円、
    小・中学生:100円
    休館日:
    月曜(祝日の場合は営業)、年末年始(12/29〜1/4)
    住所:
    宮崎県日向市東郷町坪谷1271(牧水公園内)
    電話:
    0982-68-9511